行政書士試験合格後のステップアップ⑤土地家屋調査士

黒板資格
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土地家屋調査士に挑戦する理由

行政書士試験に合格後にステップアップする資格として土地家屋調査士があります。
その理由は、「行書のたまご」の感想になりますが、下記の点があげられます。

行政書士のステップアップとして土地家屋調査士を目指す理由

  • 難易度が近い
  • 民法の知識が活かせる
  • 行政書士業務と関連性がある

①難易度が近い

難易度は一般的な指標でしかないので、行政書士と同等のレベルであったとしても、行政書士試験に合格したからと言って、必ず合格できるという保証はありません。
しかし、目安として、同レベルの資格であれば合格を期待できると考えるのが普通だと思います。
社会保険労務士と比べて、土地家屋調査士の試験は、択一式以外にも作図と記述があります。
この作図や記述は受験を遠ざける理由でもありますね。

②民法の知識が活かせる

行政書士試験で勉強した科目の中で唯一活かせる科目が民法です。
ただ、全体的には民法は3問(全20問中)ですので、本当にメリットがあるかどうかは微妙かもしれません。

③行政書士業務と関連性がある

単に資格習得だけではなく、実務上から考えた場合には、とても大きなメリットがあると思います。
行政書士業務(農地転用、開発許可)に関する測量や登記(表題部)についても土地家屋調査士をであれば、すべて対応できるのです。
依頼者の立場で考えた場合に、これらの依頼を別々の人に依頼するのと、一人に依頼するのとでは、当然一人に依頼する確率が高くなるはずです。(能力は同等の場合)
そのため、行政書士と土地家屋調査士とのダブルライセンスは開業するうえでは有効だと思われます。

このように、行政書士と関連性のある土地家屋調査士ですが、世間一般では、行政書士のダブルライセンスとしては社会保険労務士が人気のように思えます。
理由は、土地家屋調査士の知名度と、開業時の設備投資の有無が関係しているのではないでしょうか。
行政書士の開業にあたっては、一般的な事務用品の設備投資は必要になりますが、行政書士業をするにあたり、特別な設備投資は必要ありません。
土地家屋調査士では、測量が必要になるので測量機器を準備する必要がありますし、行政書士業で使うようなコピー機では、図面コピーなど対応できないと思うので、高価な複合機などの準備が必要になると思います。
単純に300万以上はかかると考えておく必要があり、開業当初はただでさえ仕事がなく、今後、安定した経営ができる保証もないにもかかわらず、300万以上の設備投資をすることはリスク以外の何物でもありませんね。

また、土地家屋調査士は測量業務があるので、真夏の炎天下での屋外作業や、真冬の雨の中でも仕事をしなければならないことがあります。
他の士業と決定的に違う点は、肉体労働が必須という点です。
この点も、土地家屋調査士が人気が出ない理由の一つかもしれません。

土地家屋調査士

試験期日(平成30年度)

平成30年10月21日(日)
筆記試験

平成31年01月
口述試験

試験科目

筆記試験
・午前:平面測量・作図(2時間)
・午後:不動産の表示に関する登記に関する事項・土地書式・建物書式(2時間30分)
口述試験(筆記試験合格者のみ)(15分程度)

難易度

合格率の平均は8%程の難関です。
相対評価の為、上位8%に入ることが必要になります。

受験者推移

近年受験者数は横ばいです。
試験制度も変更がないので、合格率も例年同様8%前後になると思われます。

勉強期間

1,000時間から1,500時間程といわれています。
どちらかというと理系の科目が多いので他の士業との単純比較はできないです。

おすすめ通信講座

東京法経学院



コース

土地家屋調査士+測量士補 超短期合格講座



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