行政書士試験合格後のステップ⑥中小企業診断士との相乗効果

黒板資格
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中小企業診断士に挑戦する理由

行政書士試験に合格してからステップアップする資格として中小企業診断士があります。
中小企業診断士も国家資格ですが、決定的な違いとして、独占業務がないということがあげられます。
しかし、社会人の方にとっては、中小企業診断士の試験科目というのは、普段の業務においてもとても役に立つ内容が多いため、行政書士試験に合格したけれど、すぐに開業する予定はなく、サラリーマンを続ける方であれば挑戦してみたい資格だと思います。
サラリーマンの方であれば、行政書士試験に合格しましたと、会社に報告しても、「あっそう」で終わりますが、中小企業診断士に合格しましたと、会社に報告すれば「評価UP」に繋がる可能性が高いです。

その他に「行書のたまご」の感想になりますが、中小企業診断士を目指す理由は下記の点があげられます。

行政書士のステップアップとして中小企業診断士を目指す理由

  • 難易度が近い
  • 民法・会社法の知識が活かせる

①難易度が近い

行政書士試験、社旗保険労務士試験、土地家屋調査士試験、中小企業診断士試験、これらの試験は比較的難易度が近いです。
近いといっても同等ではなく、仕様試験や司法書士試験、税理士試験などに比べると難易度が近いということです。

②民法の知識が活かせる

行政書士試験の経験が活かせる点として、中小企業診断士試験の1科目である経営法務の科目では、民法や商法の知識が問われてきます。
この1科目の一部について、行政書士試験の科目と重複するので、ステップアップする候補になると思います。
注意点は、行政書士試験と中小企業診断士試験では民法や商法の問題であっても出題のされ方が全く異なりますので、ある程度、過去問を解いて、出題形式になれる必要があります。

行政書士と中小企業診断士のダブルライセンスによる相乗効果を考えてみましたが、いまいちパットしません。
行政書士は単発業務の依頼なので、中小企業診断士の資格を活かして、コンサル契約を結ぶことで定期収入が期待できるといわれますが、「行書のたまご」はその点は疑問です。
なぜなら、中小企業がコンサル契約を中小企業診断士に依頼するでしょうか。
よほど、戦略的な経営者で、資金が豊富な場合は依頼することがあるかもしれませんが、ほとんどの中小企業では普段から付き合いのある税理士に依頼するのではないでしょうか。
行政書士の立場から考えた場合、一見、中小企業診断士とのダブルライセンスはメリットがありそうですが、発注者の立場で考えた場合に、本当にメリットがあるかどうかは慎重に検証しないといけません。

中小企業診断士を取得することで一番メリットがあるのは、先に述べたように、サラリーマンの方です。
サラリーマンの方が行政書士試験に合格して、行政書士を副業で開業できたとしても、大きな収入は期待できません。
逆に、サラリーマンの方が中小企業診断士に合格した場合、企業内診断士となることができ、社内でも一定の評価がなされるのではないでしょうか。

中小企業診断士

>試験期日(平成30年度)

一次試験
平成30年8月4日(土)
平成30年8月5日(日)

二次試験
(筆記試験)
平成30年10月21日(日)
(口述試験)
平成30年12月16日(日)

試験科目

(一次試験)
経済学・経済政策
財務・会計
企業経営理論
運営管理
経営法務
経営情報システム
中小企業経営・中小企業政策

(二次試験)
事例Ⅰ(組織・人事)
事例Ⅱ(マーケティング・流通)
事例Ⅲ(生産・技術)
事例Ⅳ(財務・会計)

難易度

一次試験の合格率の平均は20%程の難関です。
二次試験の合格率の平均も20%程の難関です。
1発合格の合格率は20%×20%=4%程になりますので、超難関です。
しかし、一次試験合格者は翌年の一次試験は免除できます。
さらに、複雑な科目合格制がとられているので、事前に試験パターンを考えておくことで、効率的な受験が可能です。

受験者推移

近年受験者数は横ばい傾向にあります。

勉強期間

1,000時間程といわれています。
企業経営に関する問題が多いので、企業の企画部門や法務部門の方には有利な資格です。
また、経営情報システムの科目では情報系の業務に携わっている方は有利になります。

おすすめ通信講座

KIYOラーニング(通勤講座)



コース

1次2次合格コース



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