行政書士試験①:法学の基礎を作る勉強法(1月~3月)

勉強行政書士試験の独学記

なにもわからず行政書士試験の勉強スタート
初学者におすすめする無料サイト「クマべえの生涯学習大学校:法律入門講座」を使ってみた結果報告。

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はじめに

1月に行政書士試験の受験を決意し、一発合格に向けて無料で勉強できるウェブサイト探しを始めました。
この時の「行書のたまご」の能力は法学の知識ゼロ。行政法が何かもわからない上、民法の対抗要件なんて聞いたことすらないレベル。
つまり、全くの法学知識ゼロからの勉強となるため、自身の経験上、立派な行政書士の参考書を買っても、内容についていけず断念してしまいます。
中学生でもわかるレベルの解説であり、読みやすく、わ分かりやすいウェブサイトをひたすら探した結果、「クマべえの生涯学習大学校:法律入門講座」にたどり着きました。

「クマべえの生涯学習大学校:法律入門講座」

良い点

  1. 法学初学者でもわかるように簡単に図を交えて説明されている。
  2. 法学初学者でも読みやすい。
  3. 難解な論点は全て省いているため、理解しながらストレスなく読破できる。

悪い点

  1. わかったつもりになってしまう。(行政書士試験の過去問を解くと撃沈する。) →(「行書のたまご」のコメント)「行書のたまご」のように勝手にわかったつもりになるやつが悪いとおもいます。
  2. 全体像中心の説明の為、問題の論点まで理解することができない。 →(「行書のたまご」のコメント)法学初学者に向けた内容なので、やむを得ないと思います。
  3. 行政不服審査法は改正前の内容なので読まないほうがいいです。 →(「行書のたまご」のコメント)無料の情報ですので、やむを得ないと思います。

使い方

  1. 法学経験ゼロの人にとっては、ぜひとも、勉強のはじめに一度読んでもらいたいウェブサイトです。
  2. 法学経験者は読む必要がはありません。

コメント

法学初学者向けには非常にわかりやすく整理されたウェブサイトだと思います。
「行書のたまご」は、このウェブサイトがなかったら行政書士試験の挑戦はあきらめていたかもしれないくらい、学習初期の勉強を助けていただいたウェブサイトです。
法学経験者の方にとっては常識の内容でも、「行書のたまご」のように、法学未経験者からすれば、このようなわかりやすいウェブサイトがないと、独学で勉強を進めることは難しいように感じます。

おススメ度

「法学初学者:★★★★★」「法学経験者:★☆☆☆☆」
目次

憲法
プロローグ
前文・天皇・平和主義
人権全体像、自由権全体像
精神的自由権
基本的人権の限界
経済的自由権
人身の自由
国務請求権
参政権
社会権
幸福追求権
法の下の平等
国会(1)(2)
内閣(1)(2)
裁判所(1)(2)(3)(4)
財政
地方自治
憲法改正、最高法規
行政法
プロローグ
行政組織法
作用法の全体像
行政立法、行政計画
行政行為の全体像
行政行為の分類
行政行為の効力
行政行為の取消と撤回
行政行為の瑕疵
行政強制
行政罰
行政指導、行政契約
行政手続法(1)(2)(3)
行政救済法の全体像
行政不服申立て(1)(2)
行政事件訴訟法(1)(2)(3)
国家賠償法
損失補償制度
民法の全体像
プロローグ
民法とは
民法のつくり
債権者・債務者
法律要件と法律効果
意思表示
契約
法律行為
債権の目的
給付
債務の履行と弁済
契約の類型
移転型契約
利用型契約
労務型契約
特殊型契約
債権法の構成
不法行為
不当利得
事務管理
所有権
不動産と動産
特定物と不特定物
用益物権
占有権
物権変動
対抗要件(1)(2)
親族
血族・姻族
親等

引用元:クマべえの生涯学習大学校

感想

1.順番

「行書のたまご」は、1月~3月まではひたすら「クマべえの法律入門講座」を読んでいきました。
順番は、「憲法」「行政法」「民法の全体像」の順で読み進め、法改正の情報なんて知らないので、「行政法」の中の改正前の内容である「行政不服申し立て(1)」「行政不服申し立て(2)」も読んでしまいました。
が、結果としてですが、後々、行政不服審査法の改正前後の違いを把握できたので、よかったと思っています。
「行政不服申し立て(1)」「行政不服申し立て(2)」は内容も簡単ですので、一見、遠回りするようですが、このウェブサイトの内容であれば読んでみてもよいかもしれません。
(ただし、行政書士試験まで時間がない方は読まないでください。過去問を解くときに混乱します。)

2.結果

「クマべえの生涯学習大学校:法律入門講座」を読み終えて、一通り全体像がわかった気分になり、自分自身でも内容を理解できたと感じたので、行政書士試験なんて楽勝と思い、1問1答形式のスマートフォンアプリをダウンロードして挑戦してみたところ、見事に撃沈。

まず、問題の意味が分からない。特に民法。詐害行為取消権、債権者代位ってなに?占有改定、占有回収っておなじなの?という状態。
憲法は裁判官の任期や国会の権能など細かい部分の理解ができていない事と、判例知識がゼロの為、回答するというより、自ら裁判官になったつもりで判決を下すような回答になり、当然、不正解。
見事に手も足も出ず、意気消沈しました。

3.得たもの
「クマべえの生涯学習大学校:法律入門講座」を読むことによって、理解出来たつもりになりますが、問題を解けるようになることは期待しないでください。あくまでも、基礎の基礎の部分での理解ですので。

ただし、読んでも意味がないという訳ではありません。とても重要な意味があります。
それは、「憲法」「行政法」「民法」の全体像を把握できるという点です。

まとめ

本格的な法律の勉強をこれから進めていく上で、非常に大切なことは、自分がどこを勉強しているのかを常に意識しておくという事です。
やみくもに勉強してもそれぞれの単元が繋がり合わないと理解出来たといえる状態ではありません。勉強を進めていくと、点と点が繋がることが何度も起きます。
そのために常に全体像を意識して勉強していくことが重要になります。
その点で、「クマべえの生涯学習大学校:法律入門講座」はとても重要な役割を果たしてくれました。

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